セロテープとOPPテープの違い

 セロテープちょーだい。セロテープで貼ろう。セロテープを買ってこよう。日常生活や仕事でこのような台詞を1度は言ったことがあると思います。「セロテープ」。ニチバン株式会社の登録商標(1948年)であり、商品名です。セロハンという材質で出来たテープをセロハンテープと言います。最初の国産セロハンテープが、ニチバン株式会社の「セロテープ」です。封筒などの封かんに。工作用に。包装作業に。メモなどの仮止めに。ポスター貼りに。「セロテープ」が日常に多く普及したことで、セロハンテープをセロテープと言うようになったのでしょう。
セロテープは、植物で出来ていると言えます。セロハンは、環境負荷の少ない再生可能な植物資源である樹木(木材パルプ)を原料とした天然素材のフィルムですし、粘着剤の主原料には天然ゴムや天然樹脂を、巻心には再生紙を使用しているからです。ゴム系の粘着剤は柔らかいので、何にでも貼りつきやすいです。コシがあるので作業性も◎です。
 セロテープを買ってこよう。安いやつ!このような台詞の場合は、OPPテープを意味しています。意識してセロテープの色を見たことはあまりないと思いますが、セロテープは少し黄色っぽく、OPPテープは無色透明に近いです。OPPとは、Oriented PolyPropyleneの頭文字で、ポリプロピレンという材質を伸ばしたもので、原料は石油です。アクリル系の粘着剤を使用していて、熱や光で粘着剤が劣化しにくいという特徴があります。プラスチックにつきにくいです。
 用途により選択するテープは様々です。お気軽にお問い合わせくださいませ。セロテープとOPPテープの材質の違いが明確にわかる簡単な実験があります。それは、お会いした時のお楽しみに。