工業包装に利用されているプラスチックの特徴

重包装用プラスチック袋

工業包装用プラスチック容器は、軽く、成形が容易で、耐水・防湿性、耐薬品性があり、適切な機械強度もある。重包装用プラスチック袋は、肥料、工業薬品、合成樹脂、食品などに使うプラスチック袋の場合、ポリオレフィン系のLDPE、HDPE、L-LDPE(直鎖状LDPE)、PPなどが主流である。単体プラスチック袋は、LDPEから同強度で薄膜化をめざしたL-LDPEに移行している。HDPEで延伸フィルムを縦と横とに延伸方向が直交するようEVAで貼り合わせた高強度の多層フィルムなどもある。


ポリエチレンフォーム緩衝材

緩衝性、繰り返し衝撃に対する復元性に優れ、PSフォームより落下衝撃に対し割れにくい。また、埃が発生しにくく、欠けにくいので、精密機械、電子機器、光学機器などの包装用緩衝材として広く用いられている。製造方法により無架橋発泡PEや架橋発泡PE(化学的架橋、電子線照射架橋)があり、いずれも独立気泡構造を持ち、5倍の低発泡から60倍の高発泡までのグレードがある。また、軽量品から重量品まで広範囲に適用ができ、使用目的により自由に選択ができる。製造方法は、発泡シートから切断、抜き、接着などの加工品から発泡剤を入れたビーズ発泡品が広範囲に利用され、自由な設計で、形状が簡単で、均質な緩衝材が大量生産できるようになった。さらに、PSフォームとPEフォームを共重合した発泡材料もでき、物性的にも価格的にも両者の中間的な位置を占める。