工業包装と消費者包装の違い、重要な包装設計とは

工業包装とは

工業包装は、物品を輸送、保管することを主目的として施す包装である。
外装および内装の包装形態からなり、中身の品質保持が最優先で、トータルコストダウン機能、物理強度が要求される。おもな包装材料は、段ボール、木箱、布袋、ドラム缶などがある。
包装設計においては、包装される製品の形状、大きさ、常態、比重、重さ、品質、等級などの固有特性を充分に把握することが必要で、特性や変化・変質などのデータベースを持つことも必要である。


消費者包装とは

消費者包装は、物品などについて消費者の手元に渡るために施す包装であり、商品価値を高める包装である。包装形態は個装で、中身の品質保持が最優先で、商品効果を持つ販促機能が要求される。おもな包装材料は、金属缶、ガラス容器、軟包装、カートン、プラスチック容器などがある。
包装設計においては、保護性、包装機械適性、衛生性、商品性、利便性、経済性、社会環境性などを折り込まなくてはならない。

工業包装、消費者包装、どちらの包装も中身の品質保持が最優先である。続いて工業包装は経済性が、消費者包装は商品性が重要になる。