パレットの利用効率の値は0.9を超えるのが望ましい

流通効率化の為、パレットの利用効率(包装品の底面積に一段当りの積載台数を乗じ、その値をパレットの面積で除したもの)の値は0.9を超えるのが望ましい。高さ寸法に関しても、注意すべき項目が存在する。おおむね高さ寸法が底辺寸法の2倍を超えると転倒しやすさが顕著になるので、できるだけこの数値以下になるよう設計する。

一貫パレチゼーションを採用する場合は、T11型パレットが基準となるが、T11型を利用する場合、JIS Z 0105「包装貨物-モジュール寸法」で規定されている包装モジュール寸法が推奨されている。JIS付属書の規定によるT11型用のモジュール寸法は、棒積みを前提とせず、1100mmを1から6までの数字で整数分割して得られる寸法と、ブロック積みや、ピンホイール積み、レンガ積み、スプリット積み等のパターンを組み合わせ、余裕寸法を加味して、最終寸法を割り出している。

また、パレット利用効率が高い包装寸法を自分で簡単に算出することも可能である。m×包装の長辺寸法+n×包装の短辺寸法=パレット寸法(m、nは自然数)という式から数値を計算するのだ。

以上、上記した内容について十分な検討を行ってから方針を決定する必要がある。