従来物流構造とインターネット販売物流構造

従来物流構造とインターネット販売物流構造

従来物流構造は、商品が工場から、物流センター、各地商品センターを経て販売店、そして消費者へ。 インターネット販売物流構造は、インターネット販売の為の物流センターや事業所から、直接消費者へ。

従来物流は、主に自社便や自社と契約した物流業者であるので、商品が受けるストレスが抑制可能だが、インターネット販売は、細かな配達網を持った輸送業者に委ねる為、物流設備などの既存のインフラにより、商品が受けるストレスの管理は事実上不可能となる。

さらに、従来物流は、通常パレット単位で輸送を行うユニット輸送だが、インターネット販売は、そのほとんどが小口・混載輸送である為、そのストレスレベルは、厳しくなる。


従来の集合包装とは異なるインターネット販売における集合包装

インターネット販売では消費者の注文によって物流拠点の担当者が商品をピッキングし、紙袋の代わりに段ボールカートンに商品をまとめて入れ、集合包装の形で消費者に発送する。このような購入・販売形態においては、「複数の」、「異なる形状」、「異なる重量の商品を」、「一つにまとめて消費者に届ける」という、従来の集合包装とは全く異なる役割が求められている。

また、このような集合カートンを設計する上で求められる機能は、「商品の集合包装内部での干渉防止」、「カートン内での商品の固定」、「輸送中の混載による、上乗せ貨物に対する圧縮強度」、「重量商品の配置」などがあげられる。


包装に対する要求事項

包装に対する要求事項は、「包装そのものに対する直接的な要求」と、「内容品等の情報が包装上に求められる間接的な要求」の2つに分類される。

直接要求には「消費者保護」を目的とした使用材料を要求する食品衛生法、危険告知を要求する製造物責任法や、「資源循環」を目的とした表示を要求する3R法がある。

間接要求には「貿易・流通・通商」を目的とした原産地表示を要求する関税法、質量表示を要求する労働安全衛生法、「環境保護」を目的とした廃棄物処理表示を要求する廃棄物の処理及び清掃に関する法律がある。また、「消費者保護」を目的とした品質表示を要求する食品衛生法がある。